「大相撲土俵裏」

 

私自身、かなり前ですが、本書の中でも名前が登場する某力士の関係で、依頼を受けて、民事、刑事で代理人として動いていたことがあり、相撲界については、そういう仕事を通じて垣間見たことがあります。そういうこともあって、本書を知り興味を感じて通読してみました。

読んでみて感じたのは、大相撲というものが、古い体質を引きずっていて、近代スポーツとして再生できなければ、その前途は暗いだろうということでした。私は、たまにしか相撲を見ないのですが、格闘技として、技も多く見応えがあり魅力的なものを感じています。そういう良さを、近代スポーツとしてうまく受け継いでいけば、若者にも支持され栄えていくのではないかと思うものがあります。

本書に書いてあるようなことを、業界から去った人間の戯言と捉えず、取り入れるべきは取り入れる、そういう度量が今後とも必要でしょう。