陸自教官への不満、供述せず 18歳候補生、複合的要因か

陸自教官への不満、供述せず | 千葉日報オンライン

岐阜市陸上自衛隊射撃場で男性隊員3人が自動小銃で撃たれ、2人が死亡、1人がけがをした事件で、殺人容疑で送検された自衛官候補生の男(18)が、教官の52歳隊員に叱られたとの趣旨の供述をする一方、教官への不満や批判を具体的に説明していないことが16日、捜査関係者への取材で分かった。

自衛隊、警察といった組織は、そもそも上命下服が最優先される性質を持ち、一般社会とは異質なものを包含しています。昭和の時代のように、学校でも先生から思い切り怒られたり時には往復ビンタされるような環境で育ってきていない若者が、自衛隊のような組織に入ると、相当程度の負荷がかかり精神的に追い詰められかねないものがあるでしょう。

また、指導する世代は、上記のような社会環境の中で育ち指導も受けてきており、自らが受けてきた私道を踏襲しがちでもあると思われ、ますます若い世代とのギャップが生じてしまいかねないと思います。

自衛隊が和気あいあいとした仲良しクラブのようになっては、敵に勝てなくなるでしょうから限界はあるとは思いますが、指導の仕方や教育の方法など、見直すべきものは見直す必要を感じるものがあります。