http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20090613-505984.html
容疑者(43)が、学習障害に対応した指導など、同少年院での取り組みを2007年2月のシンポジウムで先進的な成功例として発表していたことが13日、同シンポジウム関係者への取材で分かった。
翌3月には当時の安倍晋三首相が少年院を視察。教育再生会議の分科会でも、退院後に再非行に走る割合が全国で最少レベルの〝模範的”少年院として紹介されたという。内部調査では、教官による暴行は08年度だけで100件確認されており、広島地検は暴行が始まった時期や経緯について捜査している。
単に、感情が昂るなどしたことによる偶発的な犯行ではなく、暴力を有効な手段として徹底的に活用し少年院全体を恐怖によって支配しつつ、外部に対しては、「先進的」「「模範的」「成功例」を装うという、恐るべき悪魔的な少年院が、この日本の中で出現していた可能性が極めて高いでしょう。
ナチスSS(親衛隊)隊員のような、人格を二重三重に使い分けられる悪魔的な教官が集まっていた可能性も高く、なぜ、このような強制収容所のような少年院に成り果てていたのか、徹底的な究明が急務でしょう。1匹のゴキブリの背後には、50匹、100匹のゴキブリというものが必ずいるもので、全国の少年院に、同様のゴキブリが巣くっている可能性というものを避けて通るべきではないと思います。
もし、この少年院内や他の少年院で、収容者の死亡例があれば、それについて徹底的に疑いの目で見る必要もあると思います。
刑務所や拘置所に比べて、少年院は職務にまじめに取り組んでいる度合いが高いという印象を私は持っていましたが、この事件でその印象は一気に崩れましたね。
家庭裁判所も、今後、少年院送致という処分を選択するにあたっては、少年を、こういった地獄のような場所へ送り込むことになりかねない、という目で、改めて処分の在り方を考えるべきかもしれません。