清原容疑者、入手先「言いたくない」 密売人から購入か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160204-00000037-asahi-soci

この事件には私も驚きましたが(かねてより様々な報道がありましたから、やはり、という気持ちも浮かびましたが)、とりあえずの今後の予想については、質問があったので、

清原和博・元選手「覚せい剤所持」で逮捕――起訴されたら「実刑判決」で刑務所行き?
https://www.bengo4.com/c_1009/c_1297/n_4242/

で答えておきました。
上記の「密売人から購入か」の記事で、

捜査関係者は、これまでの内偵捜査から、清原容疑者が覚醒剤をインターネットを通じた売買ではなく、密売人から購入して受け取っていた可能性が高いとみている。ただ、清原容疑者は逮捕後の調べに対し、入手先については現時点では説明を拒んでいるという。

とありますが、1つの可能性として、警察当局はかねてより被疑者に対する行動確認を徹底して行っていたと報じられていますから、密売人から直取引で購入していた、その場面も警察当局の把握するところになっているのではないかと思われます。ただ、そこでやり取りされたていたものが「覚せい剤」であり、今回、発見、押収された所持に係る覚せい剤もそうであったということは、やはり、まずは譲り受け人側の供述で立証されないと、いわゆる「突き上げ捜査」として上へと事件を伸ばすことはできません。今後の大きな焦点になってくるものと思われます。
覚せい剤等の薬物の入手先を率直に供述しているかどうかは、反省し薬物との関係を断ち切ろうとしているかどうかという情状面にも影響します。ただ、率直に供述することで、後日、密売組織からの報復、嫌がらせなども考えられますから、この点は供述を渋る被疑者が多いのも事実です。この点を供述しないから、執行猶予が付くところが付かなくなる、といったところまでは、通常、影響しませんが、裁判官の心証を芳しいものとしなくなって、例えば執行猶予が、本来は3年のところが4年になるといった影響が出る可能性はあります。そして、そこを供述しないことで、薬物や密売組織との関係を完全に断ち切ることができなかったことが、今後の更生の障害になり再犯につながることは大いにあり得ますから、被疑者としても、弁護人とよく相談して供述態度、内容を決めるべきではないかと思います。
高校野球を経験し清原、桑田らの活躍ぶりを目の当たりにしながら野球をやっていた私として、こうして刑事事件としてのコメントをしていることに、何とも言えない複雑な気持ちを抱くものがありますね。