たまに不動産投資関係の本を、頭の体操も兼ねて読んでいるのですが、最近、ワンルームマンション投資にネガティブな内容のものをよく読んでいる気がして、そういった投資にポジティブなものとしておもしろそうだったので、これを読んでみました。
著者は、無理な税金対策といったことを目的とすることなく、地道に、こつこつと、東京23区内のワンルームマンションに投資し、繰り上げ返済を進めつつ、戸数を徐々に増やしていくことを推奨します。確かに、東京は人が集まる場所で空室リスクは低く抑えられ、様々なメリットもあって、こういう投資スタイルには合理性を感じるものがあります。
ただ、入手時点で既に中古ですから、長年月が経過した後には値下がりリスクや建物老朽化なども生じるでしょうし、融資がない、あるいは減った状態で一定の家賃収入が得られるようになったその先の「出口」をどう見出すのか、といったことも疑問としては感じました。東京23区内であれば売却もしやすいということで、適宜、売却して行くのでしょうか。
ワンルームマンション投資の、一種の王道を紹介したものともいえ、その方面に関心がある人には参考になるものだと感じました。