「フレンチの王道 シェ・イノの流儀」

 

著者は、惜しくも昨年に逝去した、日本におけるフランス料理の第一人者ですが、たまたまこの本の存在を知り、興味を感じて読んでみました。

私自身、いわゆるグルメには程遠く、出されたものを食べて、美味しいものは美味しいと自分なりに感じるだけですが、この本を読んで、料理、特にフレンチに対する料理人の思い入れや努力、創意工夫、顧客との触れ合いや、それを励みにしつつ更に研鑽する姿が赤裸々に語られていて、自分が知らなかった世界だけに、大いに参考になるものがありました。

今後、フレンチを食する機会があれば、常に思い出す一冊になると思います。著者の逝去がとても残念です。