書棚を眺めていて、読みたくなって読み進めているうちに、前に読んだ気がしてきてブログを検索してみると、
と、読んでいたことがわかりましたが、適度に内容を忘れていたので、通読しました。
開戦劈頭に、航空戦力でアメリカ艦隊を撃破し壊滅的な打撃を与え、アメリカ国民の戦意を挫くという山本五十六の狙いには卓越したものがありましたが、ハワイ作戦では航空母艦や燃料タンクを撃ち漏らし、最後通牒送付の遅れから騙し討ちとしてアメリカ国民の憤激を招き戦意を高揚させるという結果になってしまいました。しかも、航空戦力の優位を如実に示したことで、アメリカ側の戦略転換を大きく促進し、結局は日本を敗戦へと追い込むことになりました。戦艦大和が沖縄特攻で航空機の波状攻撃により沈没したことは、その象徴でしょう。
物事は狙い通りにはいかず、一時の成功がその後の大きな失敗の種を播いていることもあります。
そういったことを読みながら改めていろいろと考えさせられ、有意義な再読となりました。