衝撃の無罪!警官が被告に覚醒剤を飲ませ、自作自演か 裁判所が断罪した冤罪捜査の全貌〈週刊朝日〉

衝撃の無罪!警官が被告に覚醒剤を飲ませ、自作自演か 裁判所が断罪した冤罪捜査の全貌〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

落合洋司弁護士はこう語る。

「私も名古屋地検にいた時、愛知県警の捜査が荒っぽいと感じました。ある事件で、簡単に発見される場所から覚せい剤が押収され、警官が置いたんじゃないかと疑われた。案の定、その事件は無罪になった。今回の場合、採尿前に5時間も紙コップで20~30杯もお茶や水を飲ませたことは捜査でわかっていたはず。その時点で、検察は起訴をやめるべきだった。裁判所がここまで厳しい判決を書くというのは、普段から愛知県警の捜査をかなり疑っていると感じました」

従来の薬物、銃器に関する警察捜査には不明朗なものがつきまといがちな面があり、銃器については、摘発ノルマがきつすぎて、暴力団関係者と取引して余罪を握り潰す代わりに銃器を買ってこさせて提出させたり(事件にならないように細工して提出させる)、薬物事件では、捜索差押許可状を取得するために(捜査の端緒を得るために)、勾留されている被疑者、被告人に何十枚も白紙調書に署名、押印させておいて、それを使ってでっち上げの供述調書を作成して令状を取得する、といったことが日常茶飯事に行われていた時代もありました。

薬物については、捜索でくすねておいたものをこっそりストックしておき、別の捜索時にそしらぬ顔で置いておき所持事件に仕立て上げたり、捜査対象者の身辺にこっそり入れて事件化する、といったことも、大々的にではないにしても行われてきた節があり、 捜査対象者の身辺にこっそり入れて、という手法は実際に発覚したこともあります。

そういう不明朗なものをフィルタリングして、ヤバいものはドロップして落とす、不起訴にすることも、その種事件における検察捜査の重要な機能であったわけですが、現在はどうなのでしょうか。

そういった暗部は、徐々に是正されてきたはずですが、では日本中で根絶されたかというと、残念ながらそうではないのではないか、という疑いは今なおあり、時折、上記のような形で顕在化している、というのが現状ではないかと私は感じています。

そういった闇は、今なお暗く深く広がっていると見るべきでしょう。