映画「灰の記憶」

アウシュビッツを描いた作品として、以前にたまたま知ってDVDを買っていたのを、最近、鑑賞しました。
映画では、1944年に実際にアウシュビッツ強制収容所内で起きたゾンダーコマンド(収容所内での死体処理などをやらされていたユダヤ人、いずれは抹殺される運命にあった)の反乱やそれに至る経過を描いていて、かなりリアルな描かれ方が印象的でした。ただ、あまりにも悲惨な収容所内の現実のためやむを得ないことであったのかもしれませんが、人の描かれ方やストーリー展開が今ひとつ薄い感じで、作品としての出来は今一つという印象を受けました。
とはいえ、アウシュビッツを描いた映画としては、やはり映画史に残るものと言って良いと感じましたし、アウシュビッツを知りたい人にとって有益な作品であることは間違いないと思いました。