ジョージ・C・スコット/パットン将軍最後の日々

ジョージ・C・スコット/パットン将軍最後の日々 [DVD]

ジョージ・C・スコット/パットン将軍最後の日々 [DVD]

パットン大戦車軍団』では描ききれなかった、苦悩に満ちた晩年の姿をジョージ・C・スコットが熱演!

たまたまアマゾンで見つけて買ったままになっていたのを観たのですが、有名な

の続編という位置付けで、アマゾンでの紹介にもあるように、パットン将軍が不慮の事故で死去する直前の、晩年の日々が描かれていて、私もそろそろ現役を退いて、というところを徐々に検討すべき時期に来ていることもあって、いろいろと考えさせられるものがありました。
「大戦車軍団」でも描かれていましたが、パットン将軍の不幸は、戦時の司令官としての名声が肥大化する一方で、戦後に必要となる軍政に関する能力が乏しく、かつ言動に不用意な点が多く誤解も受けやすかったことではないかと思います。こういった人物をうまく処遇できなかった米陸軍にも問題があったように思いますが、まずはパットン将軍自身が、自らの欠点や問題性を自覚して、対ドイツ戦終了後に早めに本国への配置転換を願い出るとか退役して名声を生かした職に転じるなどしていれば、という気が、観ていて強くしました。
テレビ映画として1985年に製作されたとのことで、戦後40年経ってもこうした作品が作られたパットン将軍の米国での人気がうかがわれるものがあります。猪突猛進で愛すべき人物、という印象が今なお米国では強いのでしょうか。
やや長くて冗長な面があり、また、なぜか画質がかなり悪く(元々が悪いので、という注意が冒頭に手てきます)、観にくい面もありますが、パットンという人物をしみじみと感じさせる作品であったと思います。