清原容疑者、地獄の禁断症状か…逮捕から6日目で落ち込んだ様子

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160208-00000036-sanspo-base

覚醒剤への依存性が高いとされる清原容疑者の禁断症状も、かなり強いとみられ、早めに症状が出ても不思議ではない。

こういった症状は、薬物使用歴や依存度等にもより人それぞれだと思いますが、覚せい剤の使用後、間もなく逮捕され検察庁に送られてきた被疑者を取り調べていると、見るからに挙動に落ち着きがなく目つきもおかしくて、これはかなり行っちゃってるなと感じたことが何度もありました。警察も、慣れているので、そういった尋常ではない状況の被疑者は、勾留後、しばらく留置場に入れて取り調べには出さずに「シャブ抜き」をして、抜けてきたら取り調べるという話も聞いたことがあります。送検当時から数日経って、改めて検察庁に呼んでそういう被疑者の取り調べをすると、見違えるように普通になっていて、この前は済みませんでしたと謝られたこともありました。
薬物は、その人の人格までも変容させる、恐ろしい面があります。長年の薬物使用で、猜疑心が強くなったりする例は多く、それだけに周囲の人が愛想をつかして離れていくということもよく起きます。
私が、検察庁時代から、薬物の被疑者、被告人に言ってきたことは、
・仕事をきちんと真面目にやって、薬物に依存しなくて済む、健全な生活をすること
・悪い薬物仲間と手を切ること、そのために必要に応じて住む場所など環境を変えること
・誘惑に負けそうになったら、負けることで悲しみ痛手を受ける人のことを考えること
といったことでした。
過去に取り扱った薬物事件のことなど、この事件のニュース、記事を見ると、いろいろと思い出して心重いものがあります。