弁護士傷害、冒頭陳述できず 検察側「詳し過ぎる」

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0195548.html

弁護側は検察側の冒頭陳述が不相当だと主張。安東章裁判官は「詳し過ぎで、事件との関連性は薄い」として認めた。検察側は次回、内容を簡略化した冒頭陳述をする。

こういった、マスコミ等によりセンセーショナルに取り上げられ、赤裸々に公判で語られることが被害者等への二次被害を生じさせかねない事件における検察官立証の在り方は、なかなか悩ましいものです。従来、よくあるのは、冒頭陳述はあっさりと済ませるとか、書面として裁判所に提出する「冒頭陳述要旨」はそれなりにみっちりと書いておいて、法廷での陳述はあっさりと済ませるといった方法でしょう。
それ以外の被告人質問や証人尋問でも、聞き方を工夫しつつ、被害者等がさらに痛手を負ったりしないように、検察官は動くものなのですが、本件ではそういった配慮は払われていたのでしょうか。裁判官の措置が、検察官立証に対するものとしては異例で、検察官による元々の対応が気になるところです。