警官脅迫:犯人隠避の弁護士有罪 名古屋地裁判決

http://mainichi.jp/select/news/20131016k0000e040194000c.html

逃亡させるよう頼まれ、他人名義の携帯電話番号が記録されたSIM(シム)カードや現金約500万円を渡し

私は、平成5年4月から平成7年3月まで、名古屋地検で勤務し、前半の1年は公判部にいたのですが、その当時、この弁護士と面談したことがあります。まだ、この人が検察庁を辞めたばかりで、立会事務官をやっていたことがあるという検察事務官もいて、国政に打って出るのではないか、などという噂話も聞いた記憶があり、私は、まだ経験が乏しい、若手の検事でしたから、緊張して対応した記憶があり、それで印象に残っているかもしれませんが、なかなか眼光鋭く物腰は柔らかなものの鋭さを感じる人だった、という印象が今でも残っています。
その人が、その後20年ほどを経て、このような、法曹としての結末を迎えたことには、寂しさや、なぜこのようなことにという思いなど、いろいろと感じるものがあります。
常に、厳しい局面、危うい場面と隣り合わせで仕事をしている、薄氷を踏むような人生を送っているということを自覚し、慎重に物事に対処しなければならない、ということを改めて痛感しています。