ドラマ「HERO」ヒットでも検察事務官の人気は今一つ… 求む!“キムタク型”

http://www.sankei.com/affairs/news/150820/afr1508200004-n1.html

人口規模の大きい地検を中心に取材したところ、東京、横浜、神戸の各地検で、25年の官庁訪問者数よりも、ドラマが放送された26年はむしろ減少していた。名古屋地検では官庁訪問者数は増えたが、受験者数は減ったという。
こうした現状に最高検のある幹部は「再度の大ヒットを受けて期待したが、効果はいま一つ」と悩ましい。一部の地方では近年、希望者がゼロの場合、近隣の地検へ出張して採用活動を行うこともあるという。

特に捜査に関与するようになると、大きな事件では1か月、2か月くらいまったく休みなし、深夜まで勤務、せいぜい午前中に休んで午後に出勤する程度、ということはざらにありますから、そうしたハードさが敬遠されていることは大いにあり得るでしょうね。
ただ、記事にもあるように、検察事務官はその地検で長く務めることで、地元の事情に通じ関係者、特に地元警察とも緊密になって、転勤を繰り返す検事には入りにくい情報が入ってきたり、例えば警察から検事にはダイレクトに言いにくいことを検察事務官に言って、良い意味でクッション役になってもらうといったことはよくありますし、ベテラン、中堅の検察事務官が若手の検察事務官をうまく束ねて「人の和」を維持して捜査をやり通すといったこもありがちなことです。華々しいスポットライトを浴びるということにはなりにくいですが、使命感を持って臨み実際にも重要な役割を果たす、そういう立場になって世のため人のために役立てる、そういう仕事として取り組める、やりがいのある仕事として自分の人生をそこに賭け投じていくだけの価値ある仕事と言えるでしょう。意欲、能力に応じて、検察事務官から副検事、さらには検事(特任検事)として働けるチャンスもあります。
意欲のある優秀な人材が検察事務官になるよう願いたいものがあります。