警察へ密告電話、裏切ったのは誰か…逃亡16年、宅見組長射殺「現場指揮役」ヒットマンのナゾだらけ“逃走資金と支援者”

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130620/waf13062007000001-n1.htm

これだけ逃亡を続けるには数千万円単位の資金が必要。中野会自体が解散してしまっては、支援者の処遇も悪化していたはず。その不満が裏切りにつながった可能性はある

組として動いたものですから、逃亡中の生活を組が支えるのは、この世界の掟としては当然のことですが、肝心の組が解散してしまうと、元組員の侠気で支えるような状態になってしまい、逃亡が長期化するにつれ、次第に、経済的に厳しい状態になっていた、という可能性はあるでしょうね。
左翼系の活動家で、事件を起こして逃亡していると、非公然活動のグループに入って、かなり長期間、潜伏生活を送っている、ということがありますが、年齢も50代、人によっては60代と高齢化し、潜伏生活にも疲弊し、経済的に支えるのも困難になって(セクトのシンパによるカンパ、ということが多いようですが、シンパも徐々に減ったりすれば限界が出てきます)、打たれるであろう刑の見通しも踏まえ(あまりに重刑では困りますが、2、3年程度の服役で済むようなら逃げ続けるより服役して通常の生活に戻りたい、という選択はあり得ます)、セクトの関係者とも協議して、自発的に出頭する、という例も、時々あるようです。
宅見組長射殺事件では、出頭し有罪判決を受ければ相当長期の重刑になってしまいますが、この世界で表だって動くことは、山口組に歯向かった以上は無理であり、これ以上の逃亡も無理、と判断しての、覚悟の実質的出頭(メンツがあるので自ら出頭せず通報による逮捕という形を取る)、ということはありそうです。