「海軍さんの街」に2隻の“日本軍艦” 台湾・高雄

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130127-00000539-san-cn

元来は大日本帝国海軍駆逐艦で「雪風」という艦名だった。陽炎(かげろう)型駆逐艦の8番艦として39年(昭和14年)に佐世保で進水した雪風は、翌40年に就役した。
41年末の真珠湾攻撃による対米戦開戦後は、スラバヤ沖、ミッドウェー、マリアナ沖、レイテ沖海戦など数々の激戦に参加した。
戦艦大和の沖縄水上特攻作戦にも加わり、沈没した大和をはじめ、僚艦の生存者を救助するなど、常に死地から生還。終戦までほぼ無傷で生き延びた幸運のフネで「奇跡の駆逐艦」と呼ばれ、関連書籍も多い。
戦後は武装解除して復員輸送艦となり、後に漫画家となる水木しげるさんら多数の将兵を日本内地に帰還させたが、47年に上海で戦勝国中華民国に対する賠償艦として、塵ひとつない状態に整えられたうえで引き渡された。

雪風は、記事にあるように、史上稀に見る幸運艦で、開戦時から終戦時まで歴戦をくぐり抜けた上、戦後は、引渡先の中華民国海軍旗艦の「丹陽」として活躍し、その役割を大きく果たして生涯を終えていて、日本に返還を受けて記念艦として保存したかったと惜しまれます。
日本海軍の乗組員からも深く愛され、中華民国に引き渡された時には、隅から隅まで磨き上げられ、中華民国側の関係者を驚かせた、ということを、何かで読んだ記憶があります。人間も、このように、長く、元気で働いて、世の中に貢献し人々にも愛され、惜しまれながら世を去る、ということになりたいものです。