福岡県警警部補を逮捕 組関係者に捜査情報、収賄容疑

http://www.asahi.com/national/update/0725/SEB201207250005.html

容疑者は2月下旬、恐喝事件について相談を受け、捜査情報を提供したり、被害者と示談するよう勧めたりした見返りに、男2人から現金10万円を受け取った疑いがある。捜査関係者によると、現金を渡したとされる男2人は暴力団と何らかのつながりがあったとみられるという。

私が検察庁に在籍していた当時、某地検で、私の着任前に、暴力団の意向をおそらく受けて、警察で取調べ中の暴力団絡みの事件の参考人に、取調べの合間に圧力をかけにきた警察官について、さる筋から情報提供があって、それを聞いてからは、その警察官(中堅幹部でしたが)への対応には注意していましたね。別の某地検では、捜査の過程で、関係者の意向に沿ってトラブル仲裁に介入しようとした警察官が判明した、というおともありました。いずれも、無料で動いているはずもなく、暴力団や関係者に金をもらい「飼われた」存在であったはずです。
警察のように組織が大きくなると、そういった警察官が、僅かではあっても常に一定数はいるもので、上記の記事のような警察官も、氷山の一角で、明るみにならない、判明しても警察内部で内々に処理してしまう、というものは、かなりあるはずです。
嫌な話ですが、そういう現実があるということは覚えておくべきでしょう。