映画「J・エドガー」

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最近、観たい映画があっても、忙しく動いている間に公開が終わってしまうということが多いのですが、この映画は是非観ておきたく、時間をひねり出して観てきました。
FBIのフーバー長官については、様々に語られ、これほど毀誉褒貶の激しい人物も珍しいと思いますが、この映画では、その人物像や仕事振り、私生活を描いていて、興味深くて最後まで飽きずに観ることができました。フーバー長官の若い頃と長官として名声を得た後のことを、巧みに織り交ぜながらストーリーが進んでいたのも秀逸でした。レオナルド・ディカプリオが演じるフーバー長官の老年期は、フーバー長官本人に酷似していて、その点も感心させられました。
FBIは、世界で最も成功した警察組織と言っても過言ではありませんが、良くも悪くも、作り上げたフーバー長官のパーソナリティが投影しているであろうことが、この映画を観て改めて強く感じられました。わかりにくいフーバーの人物像を考える上で、この映画はかなり参考になる作品に仕上がっていると感じました。