3歳女児を遺棄容疑 大学生「スーパーのトイレで絞殺」

http://www.asahi.com/national/update/0304/SEB201103040012.html

店内の防犯ビデオに心ちゃんがトイレに入るのが映っており、その1分ほど後、男がトイレに入る姿があった。男はしぼんだリュックを背負っていたが、15分後にトイレから出てきた時にはリュックが膨らんでいた。この3〜4時間前の午後4時ごろに、この男が入店する映像も残っていたという。

強い憤りを感じ、また、殺害されたお子さんやご家族がお気の毒で、やりきれなさ、虚しさを感じるニュースです。
こういった悲惨な事件を防ぐために、何ができたのだろうかと考えてみたのですが、記事に添付された写真を見ると、トイレの出入りは防犯カメラでウォッチされる状況になっており(だからこそ犯人が特定されたようですが)、敢えて見えるように設置された防犯カメラが、犯行を抑止する方向に働いた形跡はなく、防犯カメラの限界というものを感じます。
3、4時間前に入店していたということになると、単に買い物などの目的ではなく、わいせつ行為に及ぶ目的で適当な対象を物色していた可能性もあるように思われますが、そういった事態を想定して、トイレへ行くにも親が同伴するという用心深さを、あらゆる場面で要求するのは、現実的ではなく酷でもあるでしょう。では、スーパー側に何らかの落ち度があったかというと、いちいち客を選別するわけにも行かず、トイレ前に警備員を立たせておくというのも、やはり現実的ではなく、問題があったとは思えません。
この被疑者が厳罰に処せられても、殺害されたお子さんが戻ってくるものでもなく、こういった犯罪の防止方法、ということを、繰り返し考えるのですが、思考は堂々巡りするばかりです。