犠牲者の半数に実弾の跡 村本さんは大量出血 タイ騒乱

http://www.asahi.com/international/update/0412/TKY201004120347.html

タイの首都バンコクで騒乱を取材中に死亡したロイター通信日本支局のカメラマン村本博之さん(43)は、実弾による肺、動脈の損傷によって出血多量で死亡したことが12日、司法解剖の結果から明らかになった。

警察病院が司法解剖をして調べた範囲では、騒乱の犠牲者21人のうち10人が実弾を受けて死亡していたこともわかった。

実弾使用をめぐっては、軍は空に向けて撃つ威嚇発砲にしか使っていないと主張。元首相派側は、9日にバンコク郊外の衛星通信施設で治安部隊と衝突した際に大量の武器を奪ったとされているが、騒乱時の使用は否定しており、真相は不明だ。

これだけの死者が出ていることから見て、軍サイドが、鎮圧しようと焦るあまり過剰な実弾発砲に走ってしまった可能性が高いでしょうね。
私は警備の専門家ではないので、テレビで見た現場の状況から感じた印象でしかありませんが、タイの軍、警察当局は、こういった暴動鎮圧のノウハウを持っていないか、持ってはいても実際に使った経験がかなり乏しいのではないか、と感じました。ガス弾、放水といった手段をうまく使い、暴徒といっても殺害することはせず、負傷も最小限度にとどめるべきところ、デモ隊側の攻勢に追い込まれて無我夢中で発砲してしまった可能性が高いでしょう。
当面、やむをえない用事以外でタイに行くのは差し控えたほうが良さそうです。