足利事件と同じDNA鑑定法、飯塚事件再審請求へ

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090606-OYS1T00214.htm

久間元死刑囚は92年2月、小学1年の女児2人(いずれも当時7歳)を車で連れ去り、殺害して山中に遺棄した疑いで94年9月に逮捕された。犯行を直接裏付ける物証はなく、遺体周辺から採取された血痕のDNA鑑定が一致したことが逮捕につながった。
飯塚事件の鑑定法は足利事件と同じく、DNAの配列の一部だけを目で見るなどして調べる「MCT118型検査法」を採用。弁護側は「鑑定は不正確」として無罪を主張したが、最高裁は鑑定結果の信用性を認めた。

飯塚事件の場合、元死刑囚は一貫して犯行を否認しており、その点が足利事件とは異なりますが、問題のDNA鑑定のほか、どういった証拠構造により有罪が認定されているかということを、徹底的に検証する必要があるでしょう。
昨年、既に死刑が執行されていますが、これが本当に寃罪であれば取り返しがつかず(死刑ではなくても取り返しがつきませんが)、死刑制度の存廃という問題にも、今後、つながってくるかもしれません。