私立歯大の6割定員割れ、歯科医過剰感か…読売調査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090418-00000459-yom-soci

大手予備校などによると、受験者が減少した最大の原因は、歯科医師の過剰感。歯科医師数は90年の7万4000人から、06年には9万7000人に年々増加。それに対し歯科医療費の総額は伸びておらず、過当競争が目立つ。開業が難しいため、若手の歯科勤務医の場合、年収300万円以下というケースもあり、「かつての高収入のイメージが崩れている」と予備校関係者は指摘する。

現在の法科大学院制度の下における法曹界の状況と驚くほど似ていますね。歯科医師が増えて、それだけ国民にとって利便性が高まったかというと、そういう実感も、少なくとも私にはありません。
この種の制度設計は、人が増えれば競争が行われ皆がハッピーになるといった妄言に惑わされず、慎重に行わないと、世の中に食い詰めた弁護士や歯科医師があふれてしまうという悲惨な結果になりかねず、実際、既にそういったことになってしまっているということでしょう。