タクシー参入規制強化へ、国交省が台数過剰の地方で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070527-00000012-yom-bus_all

新規参入規制などを撤廃したタクシーの自由化で、地域によっては過当競争が起き、交通事故の増加などの弊害が目立ち始めたため、改善を図る。秋以降、競争が激しい地方都市で発動されるケースが増えると見られ、「行き過ぎた規制緩和」を見直す動きとして注目される。

極端な規制緩和論者は、規制を緩和すればすべてが好転しうまく行く、と論じますが、現実は、それほどおめでたく事が運ばない、ということを示しているのが、上記のようなタクシー業界の現状でしょう。
規制緩和自体は間違っていなくても(私も、そういった流れには反対していません)、過当競争による共倒れや、過当競争の中での様々な弊害(特に利用者へのしわ寄せ)といったことが起きないためにはどうすべきか、ということも、併せて考えておく必要性を感じます。

追記:

コメント欄で紹介がありましたが(ありがとうございます)、

タクシー参入、一部制限 秋にも過当競争の地方で
http://www.asahi.com/national/update/0526/TKY200705260213.html

タクシー業界は不況による失業者の雇用の受け皿となり、業者と車両数が急増。運転手の05年の平均年収が5年前より10%以上少ない302万円に減る一方、タクシーの事故は最近の10年で65%も増えた。

この事実には、非常に重いものがあり、今後の規制緩和ということを考える上で、貴重な教訓となるように思います。