http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080921-00000044-san-soci
ボツネタ経由で知って、この記事を読みました。
司法試験受験からの転向組に就職をあっせんする「モアセレクションズ」(東京都渋谷区)の上原正義社長によると、昨年秋から約300人が相談に来たが、うち40人しか就職できなかった。上原さんは「司法試験受験者は社会人経験の少なさ、年齢から企業に敬遠される傾向があります」と話す。
こういった高いリスクは、今に始まったことではなく、昔からで、昔(たとえば、私が合格した頃の合格率2、3パーセントの時代)のほうがひどかった、と言えるでしょうね。
私の場合、就職ということは考えずに受験勉強をしていましたが、当時は、大学に現役で合格した場合は2年留年まで、一浪して入った場合は1年留年までが、新卒扱いで就職活動できる限界で、そのあたりで、司法試験受験を続けるか、転身して就職するか悩む人が多くいました。そのまま司法試験を続ければ、合格すれば良いものの、できなければ身の振り方には困るわけで、今も昔もリスキーさというものは変わらない、ということでしょう。
ただ、法科大学院ができる際に、記事にも出ているような幻想をふりまいた人がいて、また、それを幻想と思わず信じてしまった人もいて、それが、傷口を大きく広げてしまっているという面はあると思います。運よく合格できても、これだけ弁護士があふれてしまっては、弁護士になっても苦労するばかりになる可能性が高い上、裁判官、検察官になってもそれはそれで苦労は多く、これからこの世界を目指そうとする人々は、幻想に惑わされず現実をしっかりと見据えて進路を考えたほうが良いと思います。