布川事件:最高裁に特別抗告 東京高検

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080723k0000m040155000c.html

判例違反のほか、開始決定を破棄しなければ著しく正義に反する事実誤認があると主張している。

判例違反は、特別抗告ということで、一応、とってつけた理由に過ぎず、実質は事実誤認を主張したいのでしょう。しかし、あれだけ被告人や弁護人に冷たい東京高裁ですら認めた再審開始決定を、最高裁が覆すとは到底思えないですね。

布川事件:高裁決定(要旨)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080715ddm012040085000c.html

を見ても、元々脆弱なものでしかなかった確定判決の証拠構造が、自白の信用性が否定されるなど、完全に崩壊してしまっていて、もはや有罪認定を維持するのは困難、というのが実状でしょう。
意味がある、国民の納得が得られる特別抗告とは思えません。