知事弟が聴取中倒れる 福島談合、入院後も続行

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福島県佐藤栄佐久知事の実弟(63)が県発注工事の談合事件をめぐって東京地検特捜部の事情聴取を受けている最中に倒れ、東京都内の病院に入院していることが16日、関係者の話で分かった。特捜部はその後も聴取を続けているという。
関係者によると、特捜部は6日以降、弟から断続的に任意聴取し、県発注工事をめぐる大手・準大手ゼネコンと地元建設業者による受注調整への関与の有無などについて説明を求めてきた。
実弟が聴取中に体調を崩して入院したのは数日前とされ、特捜部はその後も聴取を中止していないという。

いろいろな「入院」がありますから、軽々に論じられない面がありますが、結果を出そうと焦って、かなり無理な取り調べを強行しているのではないかと危惧されますね。
この種の経済事件につく「ヤメ検」弁護士は、特捜畑であるせいか、取り調べを受けるのは当然、という発想で臨む傾向が強いように見受けられますが、関係者により一斉に、公安事件型の対応(任意の取り調べには応じない、逮捕・勾留されても完全黙秘、調書にも署名指印しない)をされたら、特捜部もかなり辛いものがあるでしょう。
ただ、そういった対応には、するほうにもかなり辛いものがあり、経済事件の被疑者には無理な場合が多いのも事実でしょう。
昔、公安事件の被疑者だった人の経験談を聞いたことがありますが、取調官の目を見ると完全黙秘が崩れてしまいそうで、目の前にある机の端を、ただ、ひたすら、じっと見ながら耐えていた、と述懐していました。完全黙秘というのは、それだけ辛いもののようです。