世田谷一家殺害、虚偽捜査報告書の元警部補を起訴猶予

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060622i318.htm

東京地検は22日、「文書は内部向けのもので実害がない。元警部補も発覚後に辞職している」などとして、元警部補を起訴猶予処分とした。

起訴猶予という処分は、特に軽すぎるとは思いませんが、「実害がない」という認定には、疑問を感じます。報道によると、やってもいない事情聴取をやったことにして虚偽報告したことで、後日、再度、事情聴取をやり直したとのことで、それだけでもかなりの「実害」と言えるでしょう。
そもそも、このようなことをやったことで、捜査に対する国民の不信感をさらに大きくしてしまったことは確実で、取り返しのつかない「実害」を発生させていると思います。
検察庁内部の不起訴裁定書では、安易に「実害」という言葉を使うことができても、それが社会に対して通用するかどうかは、まったくの別問題です。