東京地検特捜部、堀江社長を逮捕

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060123AT1G2302023012006.html

今日の昼間に、某ラジオ局から、この件について見通しを聞かれ、

1 ある程度時間をかけて堀江氏の刑事責任を見極める
2 数日の取調べの後、逮捕される
3 数日まで行かず、極めて短期間のうちに逮捕される

のいずれかではないか、とコメントしたのですが、3になりました。

ライブドア証取法違反容疑で家宅捜索 東京地検特捜部」
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060116#1137415708

で述べたように、今年3月末までに、一気に捜査を行い終結させる、という流れであることは、ほぼ確実であると思います。
東京地検特捜部が、堀江氏のような社会的地位がある重要被疑者を逮捕する場合、起訴できるという確実な見込み(当然、それまでに収集した証拠により)に基づいているのが通常で、こういった場合の特捜部の関心は、「起訴できるかどうか」ではなく、むしろ、起訴を前提に、「どこまで余罪を立件、起訴できるか」であるものです。
他人の今後について、起訴確実、などと口にするのは、気が引けるものがありますが、今後、少なくとも堀江氏が起訴されることは、ほぼ確実と言っても過言ではないと思います。
報道を見ていると、ライブドア関連で、容疑事実として、3つほど大きな「ヤマ」があるようです。検察庁が被疑者を逮捕した場合、逮捕48時間プラス勾留最大20日間で、最長22日間、身柄拘束が可能ですが、3月31日を終点として、逆算すると、3ヤマで66日間、始点は1月25日になります。
本日の取調べ開始時間がいつからであったかわかりませんが、かなり早い時間から取り調べていれば、最初の逮捕日の翌日に裁判所へ勾留請求する必要が出てくるので、そうすると、始点は1月26日になります。
今日は23日ですから、特捜部としては、3つのヤマについて、逮捕、再逮捕、再々逮捕を想定し、少し日程的に余裕を持たせて(3月28日か29日には捜査を終結させることを目指して)今日の逮捕に踏み切った、ということではないかと私は見ています。