TBS、記事盗用の部長を諭旨解雇

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050523STXKB046123052005.html

ただ、問題のコラムを掲載前にチェックする体制がなかったことから「組織にも一定の責任がある」(広報部)として、退職金の出ない懲戒解雇は見送った。

この論理はおかしいでしょう。組織にも一定の責任があるからと言って、なぜ、張本人の責任が軽減されるんですか?
この論法が通るなら、女の子を誘拐して殺害した犯人について、勤務していた新聞販売所の指導監督が不十分だったので責任が軽減されるとか、そういったことも通ることになりますが、そんなことが通るはずがないでしょう。
社会の中で、十分な判断能力がありながら故意に違法行為に及んだ者の責任が、そういった者に対するチェックが不十分だったからといって、軽くなるはずがありません。チェック不十分による責任は、別個に負うべきものです。
要するに、理由にもならない理由をくっつけて、身内をかばい、退職金を出してやったということにしか過ぎないでしょう。これ自体が、一種の背任行為と言っても過言ではないと思います。