「デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義」

 

新聞の記事で本書が取り上げられていて、興味を感じて通読してみました。

インターネットの黎明期には、インターネットが普及することで、言論の自由が最大限に享受され、正しい民意の形成に多大な効果を発揮するといったバラ色の未来が夢想されたことがありました。

しかし、現状では、インターネットにおけるアルゴリズムにより自分が見てきた、見たい論調の記事ばかり見せられてますます視野は狭まり、また、フェイクニュースを横行させるなど世論工作のためにインターネットが悪用されて、バラ色の未来の対局にある、暗黒の現実が進行しつつあります。本書では、そういった実態を豊富な実例を示しつつ紹介していて、参考になるものがありました。

我々がこういう世の中に生きていることを、より幅広く知らしめていく必要があると思います。