著者は、どこかの都道府県警察で長年、警察官を務め、警視まで昇進して退職した人のようで、著書が複数ありますが、おもしろそうだったのでこれを読んでみました。
犯罪捜査の現場における体験談、感想がいろいろと語られ、元検事である私が読んでも、ああ、そうだよな、そうだろうなというところが随所にあって、元警察官が書いたものだろうなということを感じました。検挙率を常に気にしているところなど、なかなかリアルでした。そういう意味で、警察の現場を垣間見たい人にはお勧めできます。
昔、ある地検にいた際、能力に問題がある刑事課長がいて、検察庁側も閉口して困っていたことも思い出され、警察署の刑事課長の重要性ということも改めて感じました。