過労自殺した若手医師、「限界です」両親へ遺書…病院側は長時間労働の指示否定

過労自殺した若手医師、「限界です」両親へ遺書…病院側は長時間労働の指示否定(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

専攻医になる直前の22年2月頃から、救急対応などで深夜に及ぶ残業が続くようになった。高島さんはこの頃、大阪で暮らす淳子さんに「朝5時半に起きてタクシーで出勤し、午後11時に帰宅している」「土日も行かないと業務が回らない」と話していた。

私自身も、検事に任官して間がない頃は、仕事には慣れておらず、それでも次々と事件は割り当てられ、被疑者は否認したり黙秘したりし、警察は言うことを聞かない上に当てにならず、公判でも否認事件を抱えと、過酷な環境で働いていた時期があり、そのことを、記事を読み思い出しました。

私の場合、元々、身体が頑健だった上(今ではもうこの年ですからかなり衰えましたが)、仕事ができるようになりたいという強烈な意思、意欲があり、上司に怒鳴られても叱られても(今ならパワハラですが同時はパワハラという言葉自体がありませんでした)、必死に食らいついていて、そういうノリはその後も続いてここまで来た感じではあります。

しかし、そういうごく一部の特殊な人を基準にすべきではなく、ごく普通の人が、当たり前のこととして健康に働いて過ごせるような環境を、積極的に作っていかないと、こういう悲劇は続いてしまいます。

上司の世代は、私が歩んできたような過酷な環境を経験し、それを当たり前、やむを得ないと捉えがちかもしれませんが、そういう頭を切り替えて臨まないと、今後も不幸な事態はなくならないでしょう。