警察の懲戒処分389人=パワハラ、3倍に増加−「警視」以上は最多・警察庁

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パワハラによる処分は16人で、前年の5人から急増した。同庁は「もともと指導が厳しい職場である上、受け手や社会の意識が変わった影響もある」とみている。

私は、昭和62年(1987年)に大学を卒業し平成元年(1989年)に検事に任官して、今年で50歳になりますが、私が社会に出た頃は、「パワハラ」という言葉もなく(あったのかもしれませんがまったく一般的ではなく)、上司が部下を大声で怒鳴りつけるとか机を叩いて怒る、といったことは、どこにでもある、当たり前のことでした。もちろん、厳しすぎることは良くない、という認識もあって、そういうことをやっていると、やりすぎるなよ、といった注意が、さらに上の上司からされる、といったこともあったようですが、それで処分を受けるといったことは、まずなく、むしろ、「熱血指導」「やる気がある上司」として、肯定的に捉えられる傾向があったように思います。
現在の40歳代以上で、中間管理職になっている人々は、そういう中でキャリアを形成してきているので、なかなか考え方を転換できず、こうしたところに落ち込んでしまうということになりやすい傾向があるような気がします。
社会が変わり、人も変わる中、自分の中で、変えずにいるべきものと変えるべきものを峻別しないと、パワハラ上司として所属組織からダメ出しされて寂しい後半生を送りかねない、ということでしょう。