誤認逮捕:ネット殺人予告で三重県警謝罪 店員、忘れた携帯使われ

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081122ddm041040142000c.html

容疑者は7月17日、小平さんが勤務先の店に置き忘れた携帯電話で、インターネットの2ちゃんねるに「今週日曜日ナガシマのプールで水着女を刺し殺します」「鈴鹿サーキットで刺し殺します」などと書き込み、それぞれ業務を妨害した疑い。容疑を認めているという。

小平さんは8月27日に逮捕され、17日間拘置された後、処分保留で釈放されていた。逮捕時から「身に覚えがない」と容疑を否認し続けたという。

携帯電話は使用後に戻したとみられ、小平さんは使われたことに気づいていなかった。

おそらく、携帯を忘れる前後では、本来の持ち主がその携帯電話を使っていたはずで、そういった利用状況等を「状況証拠」として強気に認定されてしまっていたら、起訴、有罪(冤罪ですが)ということも十分あり得たのではないかと背筋が寒くなります。処分保留で踏みとどまって釈放した津地検の判断は適切でした。
昔、若手検事の頃、上司から、前科もなくごく普通に生活しているような被疑者が必死に否認しているような場合はそれなりに理由があるはずだからはねつけてはいけない、ということを教えられたことがありましたが、否認、弁解に謙虚に耳を傾けることの重要性、ということを改めて感じる事件です。