最低賃金“時給1002円”に　経営者は「頭が痛い」　シングルマザーは「それでも物価高に追い付かない」

今回の最低賃金引き上げについて、「一つの物が100円近く値上がりしている中で時給が30円上がっても、全然追いつかない。全然生活は楽にならないと思います」と話す。

最低賃金が上がったらつぶれてしまう、という声に妥協して、いつまでも低い水準にとどめているから、人を安くこき使って延命するゾンビのような企業が亡くならず、使われている人がいつまでも低賃金で苦しむ状態が続くのだと思います。

10年程度の期間を定め、例えば2年刻みで最低賃金を上げていき10年後にはここまで上げるということを予め明示しておき、それでもやっていける企業と、やっていけない企業を選別し後者を退場させていく、そこまで思い切ってやらないと、いつまで経っても改善はされないでしょう。

退場せざるを得ない企業には、退場へ向けての措置を講じる上で、税金を優遇したり必要な補助をしていく、そうしながら社会の体質を強化していく、そういう措置を思い切って講じないと日本社会は世界的な負け組の道まっしぐらになってしまいます。