国会での質問の対価?会社側は『馬の購入費用』…再エネ“収賄”疑惑のポイントは

国会での質問の対価?会社側は『馬の購入費用』…再エネ“収賄”疑惑のポイントは(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

弁護人によりますと、カネは『馬』のためだといいます。秋本議員と日本風力開発の社長は“馬主仲間”だと明かしました。 秋本議員と社長が組合を作り、約45%ずつ出資。さらに、秋本議員の知人も加わって、共同で馬の購入代金、餌代、厩舎(きゅうしゃ)料などを支払っているといいます。社長がこれまで負担した分は、約3000万円に上るとしています。

収賄事件では、賄賂性を否認する根拠として、別の趣旨、例えば、職務以外のことに関する謝礼とか貸借、社会的儀礼等々、様々な弁解が出ることがあります。

しかし、賄賂かどうかは、名目ではなく実質で決まるもので、名目、形式上は貸借の形をとっていても、実質的に賄賂と評価されるものであればそれは賄賂です。

実質的な意味で賄賂かどうかは、収賄側が一方的に利益を得るものであるかどうかなど、種々の要素を総合的に見つつ、社会通念に従って決めるしかないでしょう。

起訴されて有罪になるかどうかはわかりませんが、特捜部としては、上記のような観点に照らし、賄賂と見ているからこそ、捜査がここまで進んでいるはずです。

近年の特捜部の捜査の傾向から見て、議員側に捜索まで入って、事件として不発に終わったケースはほぼないはずで、今後、身柄から起訴へと進む可能性は高そうです。