「部活動は自主的活動の範疇に属さない」長時間労働で40代教諭が過労死 富山県などに8300万円余りの賠償命令 富山地裁

「部活動は自主的活動の範疇に属さない」長時間労働で40代教諭が過労死 富山県などに8300万円余りの賠償命令 富山地裁(チューリップテレビ) - Yahoo!ニュース

男性教諭は当時、理科の教科指導や、進路相談も必要となる3年生の担任に加え、女子ソフトテニス部の顧問を兼務していました。この中学校のソフトテニス部は富山県下でも強豪として知られ、土日も部活動の練習や試合が盛んでした。 判決によりますと、男性はくも膜下出血を発症する前の6か月にわたり、月あたり平均89時間の時間外勤務に従事。過労死ラインとされる月80時間を長期間にわたり上回っていました。

私が検察庁にいた当時は正にそうでしたが、慢性的に人手不足で、難しい仕事があると、特定少数の人にばかり割り振り、そういう人たちの善意とか自己犠牲によってなんとか成り立たせ、だからと言ってご苦労さんの一言もない、善意や自己犠牲で辛いのは当たり前、という、そういう昭和的な職場環境はもう成り立たないということでしょう。

通常の教諭としての業務に加え、部活の顧問までやっていれば慢性的な過重労働になるのは当たり前で、そういう状態を放置していれば、こういった取り返しがつかない犠牲が出て、多額の損害賠償を命じられる、是正は待ったなしであるという認識が不可欠だと思います。