防衛大いじめ 元学生逆転勝訴 国に268万円賠償命令 福岡高裁判決(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
男性は1、2年生だった13~14年、上級生が下級生を指導する、防衛大で慣習の「学生間指導」の名目で上級生らから殴る蹴るなどの暴行を受けたり、下腹部にアルコールをかけられ体毛を燃やされたりした。男性は「重度のストレス障害」などと診断され、15年3月に退校した。
前に、旧軍の陸軍中野学校について資料を読んでいた際、同校では至誠が旨とされ、人間教育が重視されていて、それは、諜報、謀略という修羅の道に足を踏み入れる人間であるほど、誠の心を忘れてはいけない、という考え方によるものだったとあって、強く共感を覚えた記憶があります。
日本を守る自衛隊の幹部自衛官になって、有事に身を置けば、身を捨てて臨んだり、より大きな利益のためにやむを得ず一定の犠牲を甘受せざるを得ないこともあるでしょう。その意味で、防衛大学には、単に上記のような不祥事を起こさない、といった表面的なものにとどまらず、人間性を磨き有事の際に誠の心を持ちつつ職務に精励できる幹部自衛官を養成してもらいたいと思います。