アンネ・フランクと家族は、アムステルダムの隠れ家で1944年8月にゲシュタポに逮捕された後、ヴェステルボルク強制収容所、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所を経て、アンネと姉のマルゴーはベルゲン・ベルゼン強制収容所へ移送されて、1945年2月から3月にかけ、2人は蔓延していた発疹チフスにより相次いで亡くなりました。同年4月に英軍がベルゲン・ベルゼン強制収容所を解放する、僅かに前のことでした。希望の光が2 人に差し込むことはなく、母のエーディトもアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所で亡くなり、生き残ったのは父のオットーだけでした。そのオットーが、ミープ・ヒースが守り抜いたアンネの日記を、戦後に世に出しました。
本書では、逮捕後、2人が亡くなるまでに、各強制収容所などで2人や両親に接した人々の体験談を掲載しています。いかに苦労していたかがわかり、胸に迫るものがあります。
先日読んだ、
とともに、アンネ・フランクを知りたい人にとっては必読の書でしょう。