アンネ裏切りの密告者、特定か 元FBI捜査官ら オランダ

アンネ裏切りの密告者、特定か 元FBI捜査官ら オランダ(時事通信) - Yahoo!ニュース

名指しされたのは、比較的無名のユダヤ人公証人アーノルト・ファンデンベルフ。研究チームのメンバーは17日のオランダ紙NRCに対し、自分の家族を守るため、フランク一家を裏切った可能性が「極めて高い」と述べた。

興味を感じ、他の記事も複数読んでみたのですが、直接的な根拠としては、アンネ・フランクの父親に対し、戦後、匿名で上記のユダヤ人公証人が密告者であったと告げたメモが存在した、ということのようであり、それ以外は、当時の状況下における可能性(状況証拠)ということになるようです。

アンネ・フランク財団も、仮説という前提で興味、関心を示していると報じられていて、特定、断定には慎重に臨むべきものを感じます。

を読むとよくわかりますが、隠れ家といっても、8名にのぼる人々が会社事務所の上で生活し(事務所に人がいる間は息を潜めてはいましたが)、支援者らが外部でかなりの量の食料や生活用品を調達して運び入れてもいて、周囲には、隠れ家に人がいることが知られる状況にはありました。密告者ではないかと、戦後、疑われた者は30名にのぼると言われていますが、オランダ警察が捜査しても特定はできておらず、誰が密告していてもおかしくはない状況にはあったと思います。

上記のユダヤ人公証人にも遺族がいるかもしれず、明確な証拠がない状況下で過度に断定するのはいかがなものかという気はします。