自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影 (講談社現代新書)

政治記者経験の長い著者によるもので、昭和50年代くらいから平成初期あたりの自民党政治家の姿が紹介され、興味深いエピソードや裏話も盛り沢山で、結構楽しんで読めました。
感じたのは、現在は、政治家も良くも悪くも小粒になり、かつてのような、良くも悪くも巨大なスケール(例えば5億円の賄賂をもらい、路上で受け渡たりとか)の人はいなくなったなということでした。ダイナミックに日本を、社会を変革するだけの力量、スケールの大きさを持った政治家は、今後、出ることは難しいだろうが何とか出てほしいと、読みながらしみじみと感じました。