「近代日本と軍部 1868-1945」

 

なかなか読めていなかったのが、アマゾンのオーディブルで出ていたので、移動中の車内で聴くようになり、これが結構長くて延々と聴いていたのですが、年末になってやっと聴き終えることができました。

明治維新後、敗戦までの軍部の歴史、歩みを、その時々の政治情勢、国際情勢と絡めながら丹念に辿っていて、かなりの深みがあって、自分の知識、理解力を超える部分もありましたが、そこは今後の課題としつつ、将来、知識、理解が増した時点で、再び読んでみたいと感じています。

敗戦までの軍部は、特に昭和になってからの統帥権独立を錦の御旗にした陸軍を念頭に強く批判されることが多いですが、そういった姿に一直線になっていったわけではなく、政党の様々な思惑や根強いポピュリズムなども複雑に絡み合いながら複線的に進んでいったことは感じられるものがありました。

いつか来た誤った道を再び歩まないためにも、過去のこうした日本の歩みに検証しつつ学んでいくことは常に重要なことだと思います。