角栄生誕100周年 政情に娘「父ならこうはならない」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180504-00000055-asahi-soci

長女の真紀子氏(74)はあいさつで「世界中を見て歩き、1回かぎりの人生を歩む人々を大事にしなさい」という父の教えを紹介。

私が中学生当時、ロッキード事件が発覚し、その後、田中角栄は刑事被告人となりつつも「闇将軍」として君臨し、そういう政治風景を見つつ、私は法律を学んで司法試験に合格しました。正すべき政治腐敗を象徴する人物でありつつも、様々なエピソードからうかがわれる人間的魅力にも関心を持ち、私はこれまでに田中角栄に関する本を10冊くらいは読んでいると思います。今読んでいるのは、

田中角栄 昭和の光と闇 (講談社現代新書)

田中角栄 昭和の光と闇 (講談社現代新書)

ですが、いずれもなかなかおもしろくて、はまっています。
田中角栄は、日本の戦後を代表する政治家といっても過言ではないでしょう。貧困から身を起こし、兵役で苦労しつつも事業で成功し、卓越した能力で大きな成果を上げて首相まで登りつめました。しかし、金脈問題で失脚し、その「カネ」への接し方が命取りとなってロッキード事件連座し、闇将軍のまま、健康状態からその政治生命を終えることになりました。
そういう様々な問題を抱えつつも、多くの人が回顧するように、その器の大きさ、人間的魅力、名も無い一般の人々への分け隔てない接し方や思いやりといったことは、田中角栄を大きく輝かせているものであり、今後も、日本の戦後、昭和を象徴する大政治家として語り継がれていき、常に、田中角栄が今あればと待望される存在であり続けるでしょう。