警察庁長官銃撃事件から20年 当時の秘書が事件について語る

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150330-00000192-fnn-soci

警視庁公安部は、9年後に、警視庁元巡査長のオウム真理教信者を逮捕したが、証言が二転三転して、不起訴処分になり、事件は、5年前に公訴時効を迎えた。

私は、20年前の今日の朝、この事件の第一報を、異動直前であった名古屋地検にいて聞いて、その直前には地下鉄サリン事件が起きていましたから、これは大変な事態になったと実に深刻な気持ちになったことを覚えています。その後、4月初めに東京地検公安部に着任しましたが、翌年7月に公判部へ移るまでは、公安部のオウム真理教関連事件捜査は常に長官狙撃事件を念頭に置いて進められていて、上司から細かい、具体的な指示を受けつつ取調べに当たっていたことも思い出されます。私自身は、末端の取調官でしたから、証拠関係の全体像まではわかりませんでしたが、今でも、あれだけの捜査が行われ他の重大事件(サリン坂本弁護士一家等)でオウム真理教関係者の自白が得られているにもかかわらず、オウム真理教関係者のほとんどが否認していた長官狙撃事件の真犯人は誰だったのか、刺さったまま取れない棘のような感じで、心の奥底に沈殿しているような感じがあります。この気持ちは、おそらく死ぬまで変わらないでしょう。
将来、真相が解明される日が来るのであれば、解明された事実を見てみたい気がします。