「牛すき鍋」と「大雪」――すき家社員「残業時間」急増の背景にあるキーワード

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140803-00001861-bengocom-soci

不満がたまったバイトが現場から離脱。そのしわ寄せがきた正社員や契約社員も耐えられなくなり、さらに現場が疲弊する。その結果、数多くの店舗がイレギュラーな休業に追い込まれていった。こうした「負のスパイラル」ともいえる状況に有効な手を打てなかったことが、社会から多くの批判を集める結果を招いたといえそうだ。

私も、今はしがない弁護士なので人を何人も動かして仕事、ということはほとんどなくなりましたが、検察庁にいた当時の、辞める前の3年くらいは、割と大き目な事件で主任検事になって応援の検事、副検事に仕事を割り振って進める、ということをやっていたこともあり、そういう時に苦心していたのは、各人の能力や意欲に応じていかにうまく仕事を割り振るか、負担が過重にならないように、適度に休みもとってもらって(主任検事は全然休めたくても)といったことだったことが思い出されます。無理なことを言って無理なことをさせていると、次第に人が疲弊して仕事のクオリティも下がり次第に不満も蓄積してきて爆発、ということになりがちで、そうならないようにするマネジメントの重要性を痛感しながら取り組んでいたことが思い出されます。
そういう、ささやかな私自身の経験に照らしても、すき家のマネジメントには致命的かつ重大な欠陥があったとしか言いようがなく、新しい会社になって再出発するくらいの決意で臨まないと、店舗に人が居つかなくなって自動販売機でメニューを提供しなければならない(とても無理ですが)ことにもなりかねないでしょう。