https://www.kanaloco.jp/article/75662/cms_id/94615
同署によると、一家4人は1日午前10時ごろから、車で浅瀬を渡り、中州でキャンプを楽しむ四輪駆動車専用の「アドベンチャーゾーン」を利用。午後8時ごろに雨が強くなったため、中州から川(幅約10メートル)の対岸に避難しようとした際に、乗った車が増水で約30メートルにわたって押し流され転覆。慎也さんが車内から3人を救出しようとしたが流された。
慎也さんは「川の中央付近で急に増水して車が横転し、車内が真っ暗になった。必死になって車の窓ガラスを割って家族を助けようとした」と話しているという。
インターネット上の動画で、海外のケースのようでしたが、増水する川に四輪駆動車で入って流されるシーンをたまたま見たのですが、タイヤの高さを越えるほどの水位で水流が早いと、横からの水流で川に入った車がひとたまりもなく流されながら転覆していて、恐ろしい水の力であると感じるとともに、四輪駆動車の駆動力を安易に考えてはいけない、ということも痛感しました。ただ、そういう知識、認識は、この動画を見るまでの私も含め、一般的ではないように思います。
本件は、刑事事件としての捜査対象になる可能性があるようですが、考えられるのは、
・中州をキャンプ地として設定していた運営会社や管理会社の、そのような設定自体についての責任(河川の無断改修等による河川法違反)
・中州が危険な状態にありながら、キャンプ地として貸し出し豪雨になりながら適切な警告や避難誘導を行わなかった、といった、死亡につながる責任(業務上過失致死等)
・中州から車を運転して川に乗り入れた運転者についての、自動車運転過失致死罪による責任(上記のような理由で、過失の認定、予見可能性に微妙さが伴いそうですが)
といったあたりになるだろうと予想されます。
3名の人が亡くなるという重大な結果が生じていて、神奈川県警としても、このまま放置しておくわけにはいかないでしょう。