検察の再生見届けず…「見通しの小嶌」逝く

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110531/trd11053123260018-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110531/trd11053123260018-n2.htm

くまなく調べ尽くし、妥協を許さない別所流に対して、小嶌さんは事件の筋を見極め、スマートで柔軟な捜査指揮をしたことから「見通しの小嶌」と呼ばれた。ある検察OBは絨毯爆撃とピンポイント爆撃にそれぞれ例え、「力量は甲乙つけがたい」と振り返る。

検察庁関係者で、小嶌「のぶかつ」という人は誰もいなくて、「こじま・しんしょう」で通っていたことが思い出されます。ある地検にいた当時、小嶌弁護士が、被害者側の法人の代理人についていて、警察が作成する調書を、逐一、添削するので、主任検事が、先生、そういうことはやめて下さい、と苦情を言ったという話を聞いたことがありました。
記事に出る別所元検事長の話も、かつてある地検にいた当時に聞いたことがあり、通常は嫌がられる、未済事件(未処理の事件)を、別所氏は、捜査に時間がかかるのは当たり前だと、まったく意に介していなかったとのことで、別所氏らしいエピソードだと強く感じたことも思い出されます。
今頃、あの世で別所氏と再会し、互いに、今の検察庁の悪口を言い合ったり嘆き合ったりしているかもしれません。ご冥福をお祈りしたいと思います。