<原爆ドーム>ひさし部分、川底から引き揚げ 学生団体発見

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140122-00000023-mai-soci

今回引き揚げたひさしも同時期に川底の泥に埋もれた状態で見つかったが、巨大なため人力で引き揚げることができなかった。重量は約300キロで、その後の調査でドーム3階部分の屋根のひさしと判明した。表面のロマネスク調の彫刻も鮮明に残っている。

原爆が投下されるまで、原爆ドーム(旧産業奨励館)は、威容を誇る立派な建物であったと語り伝えられていますが、このひさしは、すさまじい爆発で吹き飛ばされ、広島の街が一瞬にして火の海になって人々が爆死する中を、あの元安川に飛んで行って今に至るまで人知れず沈んでいたのだなと、何とも言えない感慨を覚えます。
歴史を語る遺物として、大切に保存され、広くいろいろな人々が見られるようにして、あの日あの時何が起きたか、国策を誤り戦争の惨禍が国民の上に降り注ぐときにいかに悲惨な事態が起きるかを実感できるようにしてほしいと、しみじみと感じます。勇ましいことを言ったり書いたりするのは簡単なことですが、歴史に学び、戦争といいうものをリアルに捉えることが、あらゆるものの根底に据えられないと、上滑った軽率なものになってしまいかねないでしょう。