<中央道トンネル崩落>車に複数の焼死体か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121202-00000016-mai-soci

天井板は奥行き約1.2メートル、幅約5メートル、厚さ約8センチ、重さ約1.2トンで、最大100枚が崩落したとみられる。天井板は金属の棒でつり下げ、T字金具で留めてある。点検は5年に1回と定められ、今年9〜10月に実施したばかりだが、「異常なし」だったという。
笹子トンネルは1977年開通で、大月市甲州市にまたがる。天井板の上部に空気を通して入れ替える「横流換気方式」で、最近は使われていない方式という。

今は、まず、生存者の発見、救出に全力を挙げてほしいですね。
このトンネルは、1977年(昭和52年)開通ということですが、既に35年が経過していて、上記の記事にあるように「天井板は金属の棒でつり下げ、T字金具で留めて」という構造であれば、金属棒や金具が老朽化していた可能性もあるでしょう。そういった経年劣化に対して、どの程度の安全対策が講じられていたのか、ということが、今後、問題になると思われますが、車両が走行中のトンネルで天井板が大量に落下する、という、あってはならない事故が起きている以上、徹底的な原因究明、再発防止対策が早急に講じられる必要があるのは明らかです。
昭和30年代以降、東京オリンピックをはさみ、さらには列島改造ブームもまたいで、全国で次々と道路、トンネル、橋等が建設されてきましたが、それらは、年月を経て、当然、老朽化してきています。本件事故の背景には、そうした、一般的、普遍的な問題も存在しているような気がします。既に対策は講じられつつあるのかもしれませんが、こうした悲惨な事故が起きないように、かけるべき公費はかけて、そうした施設に対する安全対策や必要に応じた廃止、新設、といったことを、真剣に考えなければならないでしょう。