「ちょっと」の積み重ねで大幅に軽く、快適に! 「iPhone 5」と「iOS6」をテストする

http://www.asahi.com/digital/digitre/TKY201209180584.html

iPhone 5のディスプレーも、スペック上では「対角4インチ」となっています。しかし、これでも変えていないところがあります。それは「横幅」。ドット数が640ドットと同じであるだけでなく、サイズ面でも変化がほとんどありません。アップルによれば、これは「片手での持ちやすさを維持し、持った手の親指で操作しやすくするため」と言います。確かに、4インチを超えるものと比較すると、片手での操作はやりやすくなっています。
もう一つ、「横幅を変えない」ことには意味があります。横幅を640ドットから変えなかったことで、アプリの互換性を維持しやすくなったのです。

では「これまでのアプリ」は? iPhone 4S以前の機種向けに作られたアプリは3:2の画面しか想定しておらず、縦方向が足りません。しかし、横幅は同じ640ドットなので、iPhone 5では、3:2(960ドット)の画面の上下に「黒枠」をつけて再現されます。画面に無駄が生まれますが、トラブルを起こすことなく、これまでのアプリも利用できることになるのです。なお、アップル側の説明によれば、アプリ開発者による16:9への対応は、非常に簡単である、とのことです。

大型化したスマートフォンを持っていて感じるのは、横幅が広くて手にあまり(私はかなり手が大きいほうなのですがそれでも)持ちにくい、ということですね。その点、iPhone5では、横幅が現状維持で持ちやすくしている、というのは、考えたな、という印象を受けます。大型化した場合に、従来のアプリが対応困難になるのではないか、という懸念が、以前から指摘されていましたが、おそらく、サイズ面での工夫もあって、アプリの対応も容易になっているのでしょう。
見た目が「縦長」で、不評をかっている面もあるようですが、見た目は見ていれば慣れてくるもので、アップルとしては、使いやすさやアプリの対応しやすさといった「実」のほうを重視した、ということになるのではないかと、記事を読み感じました。
こういった点を含め、やや長いですが、わかりやすく説明した記事であると感じました。